新潟かまぼこの特徴
新潟のかまぼこの特徴
新潟かまぼこの特徴は、小田原型の流れをくんで、かまぼこの山を高く成形したタイプです。板の横にも上塗りのすり身をつけ、かまぼこを大きく見せようとしたところは現在でも名残があります。特徴である山高のためくずれやすく、これを防止するため「リテーナ成形かまぼこ」が考案されました。(基本の発明者は新潟市の竹徳かまぼこ(株)の竹中徳四郎氏(1950年頃))
※リテーナ成形かまぼことは、ねり潰した魚肉をフィルムで包装した後、型枠(リテーナ)に入れて加熱したものをいいます。型の中で魚肉が膨張し、フィルムが圧縮されるため空気の流入がなく、保存性が高いことが特徴。
また、新潟では古く(江戸時代?)よりスケトウダラ(スケソウダラともいう)を原料にしていましたが、昭和20年ころまでは原料の鮮度が悪く、またアシも弱く製品として下等品でした。それに当時は、スケトウダラの坐りやすいという点は欠点でもあったのです。しかし、この坐りやすいというマイナスの特性を、逆にかまぼこのアシ(弾力)を強めるように応用し、実用化したのが当社創業者の堀川兵三郎です。この比較的安価なスケトウダラの冷凍すり身と、保存性の高いリテーナ成形かまぼこで、昭和40年代には新潟かまぼこは黄金期を迎えたのです。さらに現在では、新潟の魚肉ねり製品といえば「かに風味かまぼこ」といわれるまでになっています。
※県別の生産量で、新潟県のかに風味かまぼこは全国第一位=農水省調べ:シェア22.9%(平成11年)。